2023年5月19日から21日までの3日間、豊かな自然環境に恵まれた国際平和文化都市・広島で開催された「G7広島サミット」の様々なプログラム等をご紹介します。
Events and Sessions
行事・セッション
Events and Sessions
岸田総理大臣夫妻がG7首脳をお出迎え
【広島平和記念資料館】
G7広島サミットでは、岸田文雄内閣総理大臣が裕子夫人とともに、広島平和記念公園でG7首脳夫妻を出迎えました。その後、広島平和記念資料館を訪問し、芳名録に平和への願いなどを記帳し、原爆死没者慰霊碑に献花を行いました。
芳名録に記帳するG7首脳
【広島平和記念資料館】
G7首脳が原爆死没者慰霊碑へ献花
【広島平和記念公園】
主会場であるグランドプリンスホテル広島での首脳会合を経て、G7として核軍縮に焦点を当てた単独の声明「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が発表されました。
セッション(G7首脳 ワーキング・ランチ)
【グランドプリンスホテル広島】
G7首脳 集合写真
【グランドプリンスホテル広島】
G7首脳は、観光型高速クルーザー「SEA SPICA」で宮島の世界遺産・嚴島神社を訪問しました。宮島の老舗旅館「岩惣」でのワーキング・ディナーでは、広島県各所・瀬戸内海の豊富な食材を用いた多彩な和食料理及び広島県産を中心とした日本酒や国産ワインを味わいながら、外交・安全保障などについて議論されました。
【SEA SPICA】(瀬戸内海汽船)
G7首脳乗船
【SEA SPICA】
野坂宮司から説明を受けるG7首脳
【嚴島神社】
G7首脳集合写真
【嚴島神社】
老舗旅館・岩惣に入るG7首脳
セッション(G7首脳ワーキング・ディナー)
【岩惣】
5月20日には、G7に加えて8か国の招待国と7つの国際機関を交え、食料、保健、開発、ジェンダー、気候・エネルギー、環境などについて議論が行われました。そして最終日の21日には、ゲストとしてウクライナ大統領が加わり、G7首脳とウクライナの会談等が行われました。
セッション(G7+招待国首脳・国際機関の長)
【グランドプリンスホテル広島】
集合写真(G7+招待国首脳・国際機関の長)
【グランドプリンスホテル広島】
セッション(G7+ウクライナ)
【グランドプリンスホテル広島】
集合写真(G7+ウクライナ)
【グランドプリンスホテル広島】
日ウクライナ首脳会談
【広島国際会議場】
5月20日の社交行事では、岸田総理夫妻は、G7及び招待国の首脳並びに国際機関の長とその配偶者を招き、おもてなしの一環として、琴の演奏をはじめ、広島神楽のデモンストレーション、能など日本が織りなす文化、食をご堪能いただきました。
全国各所の豊富な食材を用いた多彩な和洋折衷の料理
【グランドプリンスホテル広島】
岸田総理による議長国記者会見
【広島平和記念公園】
G7広島サミット閉幕後、議長の岸田総理は平和と繁栄を守り抜く決意を世界に示し、「核兵器のない世界」に向けて取り組んでいく決意を共有したことを発信しました。(5月21日)
Partners’ Program
パートナーズ・プログラム
Partners’ Program
G7広島サミットでは、G7及び招待国首脳の配偶者に広島の歴史や伝統文化の理解を深めていただきました。(5月19日~21日)
岸田総理夫人は、G7首脳配偶者と平和記念資料館訪問、原爆死没者慰霊碑への献花の後、上田流和風堂を訪問し昼食会を主催しました。地元広島の旬の食材を用いて、旨味をいかした季節感あふれる懐石料理を、季節を取り入れた器や盛り付けとあわせてお楽しみいただきました。また茶室で歴史ある武家茶道である上田宗箇流の家元によるお点前を鑑賞しました。
茶室で歴史ある武家茶道である上田宗箇流の家元によるお点前
【上田流和風堂】
総理夫人主催昼食会 集合写真
【上田流和風堂】
岸田総理夫人は、G7首脳配偶者と観光型高速クルーザー「SEA SPICA」で宮島を訪問しました。宮島では嚴島神社への訪問や宮島ブルワリーでの昼食会を主催され、この日のために特別に作られた出来立てのビールと共に、地元の食材をふんだんに使ったメニューをお楽しみいただき、また、昼食会の前には、鉄板でお好み焼きの実演を行い五感で広島名物を感じてもらいました。
G7首脳配偶者 集合写真
【嚴島神社】
舞楽鑑賞【嚴島神社】
お好み焼き実演
【宮島ブルワリー】
昼食会
【宮島ブルワリー】
広島出身の奥田元宋氏と奥田小由女氏の作品を鑑賞
【広島県立美術館】
岸田総理夫人は、G7首脳及び招待国の配偶者と共に、広島県立美術館及び縮景園を訪問しました。人間国宝の室瀬和美氏を講師として、同氏から漆や蒔絵の説明を受けた後、実際に蒔絵を体験し酒器に模様をあしらうとともに庭園内で、広島県と縁の深い鯉の餌やりを楽しみました。
人間国宝室瀬和美氏による蒔絵の体験
【縮景園】
鯉に餌やり
【縮景園】
Culinary Hospitality
食のおもてなし
Culinary Hospitality
G7首脳に対し、広島県各所の食材や瀬戸内海の豊富な食材を用いたフランス料理や和食料理をご堪能いただきました。また、お飲み物は広島県産を中心とした日本酒や国産ワインを提供・紹介しました。
5月19日のワーキング・ランチ
5月19日のワーキング・ディナー
5月20日のワーキング・ランチ
5月20日の社交行事・ディナー
Gifts to G7 countries
G7各国への贈呈品
Gifts to G7 countries
岸田総理からG7首脳に対して、また、岸田総理夫人からG7首脳配偶者へ、おもてなしとして、贈呈品がありました。
岸田総理からG7首脳への贈呈品
伝統漆芸 彩雅(いろみやび) 万年筆(制作:セーラー万年筆株式会社)
蒔絵グラス ワイングラスセット又はゴブレットセット(制作:七代金城一国斎)
岸田総理夫人から首脳配偶者への贈呈品
広島漆芸「曙」(制作:高山尚也氏)
カブキグラス(制作:サンテプラス株式会社)
Information Center
広島情報センター(食・伝統工芸)
Hiroshima Information Center(Food and Traditional Crafts)
広島県立総合体育館内に設置された国際メディアセンターでは、ワーキングスペースのほかに、広島情報センタ―としてこれまでに紡いできた広島の魅力や経験を食や伝統工芸などのテーマに分けて紹介しました。
【広島県立総合体育館】
国際メディアセンター
【広島県立総合体育館】
広島情報センター
【広島県立総合体育館】
広島情報センター
【広島県立総合体育館】
Food and Sake
広島の食と酒
Food and Sake in Hiroshima
広島は、南は瀬戸内海、北は中国山地の豊かな自然に恵まれ、良質な食材に満ちています。
生産者と消費者の距離が近く、新鮮で多彩な食材を活かした料理を提供している名店が
たくさんあります。日本一の生産量を誇るレモンやかき、歴史ある和牛や多彩な瀬戸内の
魚、ソウルフードのお好み焼きなども、ひろしまの食文化をつくりあげています。
また、日本三大銘醸地とされる広島では吟醸酒造りの礎となる軟水醸造法や動力精米機が開発され、県内各地の47の酒蔵で多様な美味しい酒を造っています。
日本一の生産量を誇る広島のレモン・牡蠣
広島レモンと新品種の柑橘“ミズキ”の試食
焼き牡蠣
焼き牡蠣の試食
広島和牛
広島和牛
広島和牛の調理
瀬戸内海のさかな
さかなの調理
刺身・寿司
お好み焼き
お好み焼き
お好み焼きの調理
日本三大銘醸地 広島の酒造り
「広島」の酒は「軟水醸造法」を生かした酒造りです。
酒蔵通り町並み
お酒の試飲
広島の伝統工芸
Traditional Crafts in Hiroshima
広島は、南は瀬戸内海に面し、北は中国山地に抱かれ、四季の変化に富んだ気候に恵まれています。
この豊かな自然の地で育まれ、伝えられ、受け継がれてきた様々な伝統工芸品、また天然の素材を用いた、職人による手作りの製品は、人々の暮らしに温かさと潤いをもたらします。その時代の人々が日常に使うものとして変化はしてきたものの、職人の確かな技術と細やかで地道な作業は、広島の山なみ島なみの如く、今もなお連綿と続いています。
熊野筆
熊野筆の起源は江戸時代末期にさかのぼり、1975年に国の伝統的工芸品に指定され、画筆や化粧筆などの様々な筆が熊野町内で生産されて、今では日本一の筆の産地です。毛を選別して、不要な毛を間引きながら、様々な毛を丁寧にそして均一に混毛して、穂首を作るという一連の工程は、熟練の職人による手作業で行われています。現在、14名の熊野筆伝統工芸士が経済産業大臣から認定されています。
熊野筆伝統工芸士会
熊野筆
銅蟲(どうちゅう)
江戸時代初期に広島藩主浅野公に仕えた銅細工師の佐々木伝兵衛が仕事熱心なあまり、「銅の蟲(むし)」と呼ばれたことに由来します。 銅板を槌(つち)で叩いて整形し、表面に「ツチ目」模様を施し、わらで燻(いぶ)して磨き上げたもので、時代を経るほどに一層深い色としぶい光沢を帯びてきます。
(有)伊藤久芳堂
広島漆芸
素地に木を使わず、石こうで型を作り、布を漆糊で張り重ねたものを素地にする、「乾漆」という技法を用い注ぎ口から本体への曲線は、滑らかな流線形を描きます。軽くて薄く、かつ丈夫で、乾燥に強いのが特徴です。
片口酒器は平和の象徴である鳩を、お猪口は瀬戸内海の諸島、お盆は瀬戸内海をイメージしました。色は瀬戸内海の豊かな青色を表現し、青と黒のグラデーション(曙塗り)、蝋色仕上げです。漆はおよそ50年という年月をかけて乾燥していきます。時間が経つごとに漆がしまり、青味に透明感が増すでしょう。「伝」は生きています。
広島漆芸作家 高山尚也氏
宮島細工(宮島彫り)
宮島彫りは江戸時代後期、甲州(現山梨県)出身の波木井昇斎によって宮島に伝えられたとされており、木材の素地を生かした彫刻で、栃や欅、桜などが多く用いられ、ろくろ成形による盆や菓子器、刳りの技法で作られた角盆、指物などの芸術的技巧を凝らした宮島細工を素地として彫刻を施し、さらに付加価値を高めるものです。
宮島細工
お盆
動画リンク(首相官邸)
Video
G7広島サミット
G7メンバーによる平和記念公園訪問
招待国首脳・国際機関の長による
平和記念公園訪問
ウクライナ大統領の参加
G7広島サミットの軌跡
パートナーズ・プログラム
Part1
Part2
- 写真提供:
- 外務省 広島サミット県民会議 広島市 (一社)ディスカバー東広島
熊野筆事業協同組合 (株)高山清 (有)伊藤久芳堂