広島で学術会議2件が開催
新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのMICE関連事業が中止または延期となっています。
そんな中、9月に入って、2件の学術会議が、会場ホテル入口に、アルコール消毒剤の設置、入場者への検温を実施するなど、コロナウイルス感染拡大防止策を取りながら、グランドプリンスホテル広島(広島市南区)で開催されました。
1件目は、IEEE International Symposium on Radio-Frequency Integration Technology (RFIT 2020)で、2020年9月2日(水)から4日(金)まで、3日間にわたって開催されました。RFITは、さまざまな分野からマイクロ波とマイクロエレクトロニクスに焦点を当て、討論、発表などを行う学術会議です。当初、日本を含む20か国から約150人が参加する国際会議として開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内参加者のみの国内会議へと変更となりました。参加登録者は、国内現地参加者は約80人、オンライン参加者が、日本を含む20か国から約100人でした。会期中は、会場入り口にアルコール消毒剤を配置し、会議場、ポスター会場また懇親会場では、参加者同士、十分な間隔を保つなど参加者の皆様の健康に充分な配慮がなされていました。
RFIT2020ポスター会場
2件目は第11回国内版バイオハッカソンBH20.9で、2020年9月7日(月)~11日(金)まで、5日間開催されました。バイオハッカソン(BioHackathon)とは、生命情報科学分野の基盤技術開発の促進を目的として、情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設ライフサイエンス統合データベースセンターが中心となって企画する開発者会議で、国際版と国内版のそれぞれを年1回、日本各地で開催されています。国際版BioHackathonは、毎年、世界中から研究開発者を集めて、合宿形式で情報交換と技術開発を行っています。当初、広島では、日本を含む13か国から、海外からの30人を含む、約130人が参加する国際版ハッカソンが開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響から、国際版の開催を断念し、国内参加者のみ約50人の国内版バイオハッカソンへと変更になりました。海外からも参加する希望の声がありましたが、時差を考慮した結果、オンライン参加者は募らず、現地参加者のみで実施されました。開催にあたっては、RFIT同様、参加者の健康を十分配慮しながらの開催となりました。
BH20.9セッション会場
2件の学術会議主催者の皆様には、通常開催にも増して、大きなご負担があったかと思いますが、これらの会議が無事開催されたことは、会議運営に携わる関係者にとって、明るいニュースとなりました。参加者を含めた関係者の皆様が広島へ訪問される際、広島を堪能していただくため、安全で安心な会議運営ができるよう、今後も、当ビューローは引き続き支援して参ります。